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原水爆禁止世界大会

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原水爆禁止2017年世界大会

 


今年のとりくみ・世界大会報告&NewS

【資料のプリントアウト】

◆長崎からのよびかけ(2017.8.9 PDF)
◆長崎からのすべての国の政府への手紙(2017.8.9 PDF)
◆広島からのよびかけ(2017.8.6 PDF)
◆国際会議宣言(2017.8.5 PDF)
◆原水爆禁止2107年世界大会 《カラーリーフ B4-2面》
◆原水爆禁止2107年世界大阪参加要綱(ワード)





 核兵器の全面廃絶に至る、核兵器を禁止する法的拘束力のある文書を交渉する国連会議の議長を務めたエレン・ホワイト・ゴメス大使(コスタリカ)から原水爆禁止2017年世界大会実行委員会に8月8日、メッセージが届きました。全文を紹介します。

《エレン・ホワイト・ゴメス大使の
メッセージ》

 参加者の皆さん、核軍縮・平和のために活動されている皆さん、

 今年2017年は、1945年8月に始まった核軍備撤廃に向けた長い道のりの中で、特別に素晴らしい年になりました。大いなる楽観主義をもって、国連はニューヨークの本部で去る7月7日、核兵器禁止条約を採択しました。

   この歴史的な出来事は、国際社会にとって、特に、平和と軍縮のために活動している人々、特に市民社会にとって、偉大な成果です。しかし、条約の採択は、この道の終わりではありません。

 この成果によって、私たちは、国際社会は人類が直面する差し迫った危険に対応するための合意に達することができる、との楽観的な展望と希望をもつことができます。今日、私たちは核兵器を禁止する規範を手にしています。それはまた、世界の核軍縮・不拡散機構を補完・強化し、核軍備撤廃が達成できる道筋を示しています。

 これに続く仕事は、禁止条約を実現するために進むべき長く厳しい道を歩むことです。この新しい段階では、条約を発効させ、核兵器を違法化する効力を持つために、私たちはみな、決意を新たにしなければなりません。ニューヨークの国連本部で9月20日に条約の署名が開始されます。各国による署名と批准を進め、発効に必要な50カ国の批准ができるだけ早く実現するように、みなさんにあらゆる努力をお願いします。

 国際社会に、核軍備撤廃の未来への道筋を示す包括的な禁止体制を実現するという私たちの仕事には、困難もあるということを心に留めなければなりません。新たな国家間の緊張は、核兵器使用の危険を思い起こさせます。開発、平和、温暖化、平和的共存と万人にとっての安全保障という新しい枠組みなど、人類が直面する多くの問題に使われるべき数十億ドルの資金が、核軍備の近代化計画につぎ込まれています。

 禁止条約の実現で、私たちの行動は強化されます。しかし、終わりではありません。条約をできるだけ早く発効させるためにあらゆる努力をし、特に、その原則、規範、条項の促進のために邁進しなければなりません。

 みなさんの強い確信に励まされ、私は大いにやる気になっています。条約の交渉プロセスを支持して、類まれな成果を築いてきたみなさんと同じ気持ちです。近い将来、締約国会議が条約の履行という任務に着手することができるよう、落胆することなく、引き続き、みなさんのリーダーシップを頼りにしています。

 核兵器のない世界を実現するために、新たな戦略と行動で引き続き奮闘してください。私自身の信念と私の国、コスタリカの明確な決意は、揺らぐことはありません。

 みなさんの努力が実を結ぶことを期待します。ありがとうございました。

 (2017年世界大会成功めざす活動交流ニュース 8/11 より転載)


原水爆禁止世界大会長崎大会開会総会(8/7)
会場いっぱいの感動と決意


 歴史的な核兵器禁止条約採択後、はじめての世界大会長崎には、大阪から303名、内外から6千人の参加者が文字通り会場を埋め尽くしました。

 日本被団協の木戸事務局長が、「核兵器禁止に背を向ける内閣を変えよう」とあい さつし、国連軍縮担当上級代表の中満さんの「禁止条約を作り上げた原動力は被爆者 のみなさん」、田上長崎市長の「核兵器禁止のネットワークを広げよう」との訴えに万雷の拍手でこたえました。また長崎県をはじめ全国各地での「ヒバクシャ国際署名」が自治体ぐるみ、地域ぐるみの報告、海外代表による核兵器禁止条約への歓迎と世界規模での共同のピースウエーブ行動の決意が表明されました。
開会総会で「折り鶴交換会」で、高草木氏が説明



国際会議最終日(8/5)
高らかに「国際会議宣言」を採択


 最終日の5日、全員の拍手で「宣言」が採択されました。

 「宣言」は、核兵器禁止条約の成立を高く評価するとともに、禁止条約の実現から完全廃絶に向かって更なる前進を呼びかけました。

 そのための具体化として、核兵器禁止条約の学習を強め、「ヒバクシャ国際署名」を発展させること。条約の調印が始まる9月20日から「国連の核兵器廃絶デー」(9月26日)までの1週間を世界同時行動(「平和の波」)とすることが提唱されました。

 大阪から参加した濱恭子(はま・きょうこ91歳)さんは爆心地から約1㎞で被爆されましたが、「参加者の熱心な討論を聞いて、本当に心強く思いうれしい。日本政府は1日も早く批准するべき」と言われ、また、学校で生徒が濱さんの被爆体験を聞いて「確かにバトンを受け取りました」と感想を述べていたことも大変うれしいとおっしゃっていました。




原水禁世界大会の国際会議が始まりました(8/3)
歴史的な国際会議で熱い討論スタート



 核兵器禁止条約が採択されて初めての国際会議には、内外から230名が参加しました。オーストリアなど7ヵ国の国家元首や国際赤十字総裁などのメッセージが紹介され、世界大会実行委員会を代表して、原水爆禁止運動の歴史にふれながら核兵器禁止条約採択の画期的な内容と意義が述べられました。
日本被団協の藤森次長が、原爆の犠牲になった人々に思いをよせ、「やっと禁止条約ができましたよ。核兵器のない世界に向けて一層努力します」と広島、長崎で亡くなった人人に報告してきたことを声を震わせながら挨拶されました。

左が岩田大阪原水協理事長  第一セッション「「原爆被害、核兵器の非人道性,ヒバクシャのたたかい」で、ノーモア被爆者訴訟全国弁護団長であり近畿訴訟弁護団長の藤原精吾弁護士が、今なお続く被爆者の苦しみとノーモア-ヒバクシャ訴訟の歴史と到達点を紹介し、「万国の放射線被害者は田ン核平和団結しなければならない」と結びました。(写真は藤原団長)第二セッション「核兵器禁止条約から廃絶へ―シモン社会の役割」では、「廃絶2000」メンバーのジャッキー・カバソ(アメリカ)、イギリス核軍縮キャンペーン(CND)、フランス平和運動など、世界的な反核平和団体の役員が、自国の戦いにも触れて発言しました。また韓国の原爆被害者の会や韓国平和センターの代表が、韓国被爆者の苦労や北朝鮮問題について発言しました。午後7時までの会議は、いづれの発言も内容の濃いもので、時間が不足しているのが残念でした。

  会議の冒頭に今年の世界大会には、21ヵ国から98名が参加していることが報告され、各人が紹介されました。大阪原水協からは5名が参加しています。

 


 
(談話)
「核兵器禁止条約の成立を心から歓迎する」

 人類史上初めて、核兵器禁止条約が国連加盟国の約三分の二に当たる122ヵ国の賛成で7月7日採択されました。

 この歴史的・画期的快挙を心から歓迎するものです。
 この条約によって核兵器は違法となり、その「開発、実験、生産、製造、取得、所有、貯蔵」が禁止されるとともに、「使用と使用の威嚇」も禁止されます。  

 また核兵器の完全廃絶に向けて核保有国の条約参加への道も規定されており、文字通り「核兵器のない世界」に向かって新たな一歩を踏み出したと言えます。
 この条約を成立させた原動力は、「再び被爆者をつくるな」と願い、訴え続けてきた被爆者を先頭にした私たちの草の根の世論と運動であり、これに呼応し共同してきた非保有国政府の努力です。

 次のステップとして、この条約への調印、批准への態度が各国政府に求められます。恥ずべき事に日本政府は、アメリカの核の傘に依存し、核抑止力論の立場から、2回にわたる核兵器禁止条約会議をボイコットしてきました。
 「唯一の被爆国」を口にしつつも、核兵器禁止条約の会議を欠席し反対を表明する日本政府の対応は、核兵器のない平和な世界を願う日本と世界諸国民を裏切るものであり断じて容認できません。

 一日も早い日本政府の調印、批准を強く求め、日本政府の態度を変えさせるためにも「ヒバクシャ国際署名」を更に広げ、世論で包囲することが重要です。
 共同をひろげ、地域ぐるみ、自治体ぐるみの運動に発展させましょう。   

 また禁止条約成立後初めての原水爆禁止2017年世界大会は、世界中が注目し期待する大会として、何としても大成功させることが求められています。直ちに職場・団体・地域から広島、長崎への代表派遣の準備を進めてください。

 条約成立に至る皆さんのこれまでの奮闘に心から敬意を表するとともに、核兵器のない世界にむけて新たな前進を開始しましょう。

 2017年7月8日  大阪原水協理事長  岩田幸雄






1.原水爆禁止2017年世界大会日程

国際会議(広島)8月3日(木)~5日(土) 広島市文化交流会館

 8月3日(木) 14:00~19:00 開会総会
 8月4日(金)  9:30~12:30 全体会議
           14:00~18:00 分科会
 8月5日(土)  10:00~11:30 閉会総会

世界大会―広島 8月5日(土)~6日(日)

 8月5日(土) 18:30~20:30 「市民と海外代表の交流集会」
                       広島市文化交流会館3F
 8月6日(日) 13:00~15:30 「世界大会・広島」 広島総合体育館グリーンアリーナ
 8月5日(水) 19:30~20:30 「ヒロシマデーとうろう流し」 基町河川公園



世界大会―長崎大会 8月7日(月)~9日(火)

8月7日(月) 15:30~18:00 開会総会 長崎市民会館体育館/文化ホール
8月7日(月) 18:30~20:00 《関連行事》 核兵器なくそう!青年交流集会
                     長崎市民会館体育館

8月8日(火) 9:30~15:00 分科会、動く分科会

平和の
種別 テーマ 時間
フォーラム 「核兵器禁止条約の実現―政府とNGOの対話」 9:30~15:00
①分科会 核兵器禁止条約の実現―「ヒバクシャ国際署名」など草の根の運動の交流
②分科会非核平和のアジアと日本の役割
③分科会 非核平和の自治体づくり
④分科会 戦争法を廃止し、憲法生きる日本を
⑤分科会 被爆体験の継承・実相普及と援護連帯
⑥分科会 核兵器と原発
⑦分科会 軍事費とくらし・平和
⑧分科会 反核平和の文化
⑨分科会 青年のひろば―被爆者訪問、学習と交流
⑩分科会 映像のひろば
⑪動く分科会 佐世保基地調査行動 詳細「しおり」等をご覧ください
⑫動く分科会 ナガサキの被爆遺構・碑めぐり
⑬動く分科会 少年少女平和のつどい

(フォーラム・動く分科会は追加料金がかかります。また、一部の分科会では開始・終了時間が異なります)

8月8日(火) 13:00~16:00 《特別集会》 核と基地のない日本、沖縄との連帯を
8月8日(火) 18:00~20:00 《関連行事》 核兵器なくそう女性のつどい2017in ナガサキ
                     長崎市民会館体育館

8月9日(火) 10:30~13:00 閉会総会 長崎市民会館体育館/文化ホール


公式行事

広島市平和祈念式典 8月6日 8:00~8:45
長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典 8月9日 10:35~11:43



※上記の日程、会議および集会内容は変更の可能性があります。

 

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